子宮筋腫の種類について


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子宮筋腫の種類

筋腫は、子宮体部にできる「体部筋腫」と、頸部にできる「頸部筋腫」とがあります。9割以上が体部にできる「体部筋腫」です。

また体部筋腫は、子宮のどの位置にできるかによって種類が分かれます。

1、子宮の筋肉組織内にできる「筋層内筋腫」
2、子宮内膜の内側にできる「粘膜下筋腫」
3、子宮の外側をおおっているしょう(将の字の下に水)膜にできる
   「しょう膜下筋腫」

の3種類があります。これらの筋腫は、単独より合併してできることが多いのです。

また、これら3種類の筋腫は、過多月経や頻尿、不妊などの症状の現れ方が違ってきます。痛みなどにも関係し、一般的に子宮の内側にある筋腫ほど症状が強く出ます


1、筋層内筋腫
子宮の筋肉の中にできるもので、子宮筋腫全体の約7割を占めています。筋腫の中では一番多いタイプです。
大きさはいろいろで、握りこぶし大のものが1個のこともあれば、大豆大から鶏卵大のものが複数できることもあります。

小さいうちは、症状も痛みもほとんどありませんが、じょじょに子宮筋を押しのけて大きくなっていきます。そうなると子宮内膜への圧迫が起きたり、子宮内くうが変形して子宮の収縮が妨げられるため、過多月経や月経困難症を引き起こします。

2、粘膜下筋腫
子宮の内側をおおう子宮内膜のすぐ下にできる筋腫です。発生頻度は約1割と少ないのですが、症状が一番重いタイプです。

筋腫が子宮内部に向かって発達し、こぶが突き出した分、子宮内膜の面積が広がるため、小さくても月経量が非常に多くなります。また、筋腫のために子宮内膜がでこぼこに変形すると、受精卵が着床しにくく、不妊の原因になることもあります。

なかには子宮の壁と細い茎でつながる「有茎粘膜下筋腫」ができることがあります。子宮には異物を外に押し出そうとする働きがあり、有茎筋腫も異物とみなされて、胎児を分娩するように排出しようと働きます。

その結果、子宮口から筋腫が飛び出すようになり(筋腫分娩)、月経以外にも出血が続いて膿の混じった血液が大量に出ることがあります。

3、しょう膜下筋腫
子宮の表面をおおうしょう膜の下にできる筋腫です。子宮筋腫全体の約2割がこのタイプです。

筋腫が子宮から外に向かって大きくなったもので、子宮の表層にできるものと、子宮から突出するようにできるものとがあります。子宮から突出するようにできる筋腫は、茎で子宮とつながっているので、

「有茎しょう膜下筋腫」

と呼ばれています。時にこの茎がねじれることがあり、そのときは血流が阻害されて激しい痛みを伴います。

しょう膜下筋腫は、子宮の内くうを圧迫しないため、かなり大きくなっても症状が現れず、本人も気付かないのが特徴です。


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