原因不明の難病 〜 「パーキンソン病(パーキンソン氏病)」
症状の進行は遅く、しだいに体を動かすのが困難になり、
最後は寝たきりになってしまうパーキンソン病。
パーキンソン病〜手足が震え、体を動かすのが困難に
パーキンソン病の典型的な症状として、
1、手足が震える
2、体の筋肉が硬直する
3、体の動きが減ってひとつの動作に時間がかかる
という3つの特徴が現れます。
パーキンソン病の特徴は、最初に片方の手や足が震え、数ヶ月〜1年でもう一方に広がります。安静状態でも手や指を絶えず動かし、お札を数えるような規則正しい震えを続けるのが特徴です。
この頃になると、典型的な前屈姿勢が見られ、顔は油を塗ったように光り、硬く無表情で、まばたきも少なく低い声でぼそぼそと話し、抑揚がなくなります。
症状が進むと口、あご、頭部全体に激しい震えが起こります。震えは緊張、疲労、不安によって強くなります。
症状の進行はゆっくりですが、しだいに体を動かすのが困難になり、最後は寝たきりになってしまいます。
パーキンソン病のは脳内の情報伝達物質の減少が原因?
パーキンソン病の原因は、まだよくわかっていません。
最近の研究では、脳の中で神経間の情報を伝達する物質であるドパミンとアセチルコリンのバランスが崩れ、ドパミンが減ったために起こると考えられています。
大部分の患者は、50歳以降に発病します。男女の差もほとんどなく、最近は人口の老齢化もあって、患者数は急増しています。
アメリカのレーガン元大統領や、ボクシングのモハメド・アリもこの病気にかかっていたことが知られています。
パーキンソン病の決定的な治療はなく、長期にわたる
治療には薬物治療があり、最近では脳に不足しているドパミンを外から取り入れるエルドーパーという薬物が開発されています。
しかしこれは、ある程度以上の量になると嘔吐、食欲不振、ときには幻覚などの副作用があることが報告されているので、注意が必要です。
現在までのところ、パーキンソン病の決定的な治療法というのはありません。患者は進行を食い止めるためにも、日常的に以下のことに気を配ることが必要です。
1、 動作が緩慢なため引っ込み思案になることが多いので、
できるだけ社会生活から遠ざからないようにする。
2、 脳や神経系の働きに関係するビタミンB群や、脳の老化
予防に効果的なビタミンC,ドパミンを作る働きがあるたん
ぱく質の入った食事を取るようにする。
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